3Dプリンターの強みである自由度の高い造形が治具製作には非常に向いています。
特に内職のような単純作業とは相性が良いと思っていて、現に私は作業性UPを実現させています。
詳しくは、こちらをチェックしてみて下さい。
すでに3Dプリンターを持っている方にとっては、非常に有効な手段だと思いますのでぜひ参考にして頂けたらと思います。
内職に治具を導入することのメリット
(個人的に)内職に治具を導入することで、これらが期待できると思っています。
・作業の簡略化
・作業時間の短縮
・作業性向上による収入UP
・品質の安定化
・ヒューマンエラーの防止
・ストレス軽減
※大前提として治具は設計者によって治具の形状や適用効果は様々です。
まず、治具が導入されることで同じ動作で行っていた作業が簡略化、あるいは無駄な動作が省かれ、自ずと作業時間の短縮に繋がります。
また、治具の目的でもある品質の安定化に繋がり、ヒューマンエラーなどの小さなミスを防止できる効果があります。
これらが内職に取り組む上でストレス軽減に繋がって
最終的に1時間でさばける量が増え、収入UPに繋がっていくという流れになります。
治具を製作する上で費用対効果を考えることは大事なポイントになります。それに加えて内職における治具製作は、単価が低いことから如何に製作費を抑えられるかが重要なポイントです。製作費が大きくなってしまうとペイするまで時間がかかってしまいますからね。
3Dプリンターと治具製作の相性
本来、治具製作といえば「図面を書く→相見積もり→加工→納品→現物チェック」が大体の流れかなと思います。
治具の形状やサイズなどにより納期はさまざまですが、どんなに早くても相見積もりから納品されるまで2~3週間近くかかってしまうのではないでしょうか。
外部に依頼するとなると、それなりに時間とコストがかかります。
ですが、3Dプリンターを使えば
・モデリングできた時点ですぐに試作品をプリントできる
・機械加工できないような複雑な形状の部品も作ることができる
・試作品をすぐに修正できる
・外部とのやり取りがないため、製作期間やコストを削減できる
こういった点で3Dプリンターと治具製作の相性は非常に良いと言えます。
内職で使用する治具という点では、高強度な作業や薬剤を使用する場面はないと思うので、家庭用3Dプリンターで十分対応できるかなと思っています。
3Dプリンターで治具を製作するメリット
上記で軽く触れましたが、もう少し詳しく記述します。
①治具完成までの期間を短くできる
(製作する治具の種類によって変わってきますが)機械加工の場合、治具の発注と同時にアルミフレームやトグルクランプ、ボルト、ナットなど治具に使用する部品を調達する必要があります。また、部品の規格に応じて治具側の寸法を合わせる場面もあります。
しかし、3Dプリンターであれば(最低限のネジ類だけで完結できるような治具であれば)、治具の持ち手や位置決めのパーツまで全て3Dプリンターで出力できます。また、規格品の部品寸法に囚われず、治具の形状を自由に決められるので、試作品完成までの期間を大幅に短くできます。
②治具のカスタマイズがすぐできる
試作品完成後あるいは実際に治具を使った後に修正したい箇所が見つかった場合、図面修正だけで手軽に3Dプリンターで出力できます。また、自由度の高い設計ができることから、治具の拡張性にも優れています。
③必要に応じて治具の数を増やせる
例えば、家族の方に内職を手伝ってもらう機会がある際、治具の数を増やしたいと思うと思います。
すでにCADデータがあるので3Dプリンターを動かすだけで、外部に依頼することなく家で気軽に治具の数を増やすことができます。
④低コストで治具が作れる
3Dプリンターでの治具製作自体は、市販品の部品を除きフィラメント代と電気代くらいです。
フィラメント代は1kg2000円~3000円程度なので、低コストで治具を作ることが可能です。
家庭用3Dプリンターでおすすめの機種
Ender-3 S1
Enderシリーズはとても有名な機種で、私も愛用しているプリンターになります。
Creality K1
高速印刷といえば、Creality K1
超高速印刷により他の3Dプリンターよりも早く作り上げることができます。
まとめ
3Dプリンターが内職の治具製作に相性が良いということ。また、内職に治具を導入することで得られる効果について理解していただけたでしょうか。
治具を導入することで作業性が向上すると言っても、その効果は治具の性能によって様々であり、やはりアイデアに左右されるのが現実だと思います。
ですが、内職に治具を導入することでその効果は絶大であることを以下の記事で具体的に記述しています。治具製作をする上での考え方と実例について、ご興味があればぜひ参考にしてみてください。
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