購入時に付属していた真鍮製のノズルを現在使っているけど、このノズルの寿命ってどのくらいなんだろう?
ノズルの寿命は何を見て判断しているのか、また使い続けることでノズルの摩耗がどのようなトラブルに繋がるのか知りたい。
こういった疑問にお答えします。
■本記事の内容
・ノズルの寿命
・ノズルの摩耗と造形品質の関係性
・ノズル先端の摩耗により生じるトラブル
熱溶解積層方式(FDM)の3Dプリンターを持っている方であれば、真鍮製のノズルを使用している方は多いのではないでしょうか。
本記事では以下の真鍮製ノズルについて、ノズルの寿命と摩耗によって生じるトラブルについて実体験ベースで解説します。
ノズルは消耗品なので、安くて沢山あるこちらをおすすめします。
ノズルの寿命について
ノズルの寿命は稼働時間によって異なるため、人それぞれ違うかと思います。
私の体感値としては、1日8時間を週4回。このペースで2ヵ月くらい稼働させたら交換時期かなって思っています。(あくまで参考値です)
実際のところ「造形の仕上がり」と「ノズル先端の摩耗具合」この2つを確認して、ノズルの寿命が来たと判断し、ノズル交換をしてます。
ノズル先端の摩耗具合
ノズルの寿命を確認するポイントは2つ。
・ノズル先端の摩耗具合
・ノズル先端の焦げ
以下に、2~3ヵ月使用したノズルと5ヵ月使用したノズルの画像を示します。
新品のノズルと比較すると、どちらも先端が摩耗していて黒く焦げているのか分かると思います。
使用期間が2~3ヵ月であっても、このような状態になると造形物の仕上がりに影響が出始めます。つまり、その時がノズルの寿命を迎えたことになります。
造形の仕上がり
ノズル先端の摩耗は造形の仕上がり(積層の品質)にダイレクトに影響してきます。
先程載せたノズルを角度を変えて観察してみます。
どちらも0.4mmのノズルですが、先端が削れたことで穴径が広がっています。
それにより、通常よりも太いフィラメントが吐出されます。
それだけでなく、スライサーとのギャップで印刷品質も低下します。
その結果がこちらです。
こちらは5ヵ月使用したノズルで造形したモデルになりますが、このように積層のズレや隙間がとても目立っているのが分かると思います。
ノズル先端の摩耗により生じるトラブル
先程の画像の通り、ノズル先端の摩耗は造形の仕上がりにとても影響を及ぼすことが理解できたかと思いますが、他にもまだあります。
このようなトラブルを未然に防ぐためにも、ノズルの寿命を見極めてノズル交換を行うことをおすすめします。
ノズル交換のやり方については、こちらで解説しています。
まとめ
本記事では、下記3つについて解説しました。
・ノズルの寿命について
・ノズルの摩耗と造形品質の関係性について
・ノズル先端の摩耗により生じるトラブルについて
以上、ご参考になれば幸いです。
以下の記事では、よく起こる不具合や印刷トラブルについてまとめています。お困りになった際は、ぜひご参考にしてみて下さい。
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