造形物の積層痕を無くして見栄えを良くしたい。
パテを使用すれば表面の隙間が埋まって綺麗に仕上がるのだろうか?
こういった疑問にお答えします。
■本記事の内容
・パテ塗りからヤスリがけまでの手順を解説
・造形物の底面にパテ塗りしてヤスリがけしてみた結果
造形物の底面(プラットフォームシートとの接触面)を綺麗に仕上げたいと思っている方は多いのではないでしょうか。
本記事では造形物の底面にパテ塗りしてヤスリがけを行うと、どのような仕上がりになるのか検証してみましたので、その結果をご報告します。
本検証の対象物はこちらになります。
一層目の印刷痕がはっきり見え、隙間が空いている状態です。
はじめに
今回、検証で使用したフィラメントはOvertureのPLAフィラメント(マットホワイト)になります。
このフィラメントの色に近い、タミヤパテのホワイトを使用して造形物底面の隙間を埋めていきたいと思います。
作業手順
このような順番で進めていきます。
①パテを塗布する面を綺麗に拭く
②パテを塗る
③乾燥させる
④ヤスリで表面を綺麗に仕上げる
作業開始
①パテを塗布する面を綺麗に拭く
まずは、造形物の面に付着してるゴミを綺麗に拭き取ります。
②パテを塗る
造形物の色とパテの色を比較写真です。
目視では、ほぼ変わらない色合いですね。
面積が小さいので、爪楊枝を使います。
塗布面の半分塗ってみました。
隙間が埋まるようにベタ塗り気味でパテを塗りました。
この状態で乾くまで放置します。
③乾燥させる
パテが完全に硬化しました。
水分が飛び、造形物の積層痕が見えてきています。
④ヤスリで表面を綺麗に仕上げる
まず大きな凹凸を削りたいため、#800でさっとヤスリがけします。
次に#1000~#1200くらいで表面がフラットになるように綺麗に仕上げます。
すると、画像のような見た目となりました。
隙間にパテが綺麗に埋まり、ツルツルした手触りになりました。
フィラメントの色に近いパテを選択しましたが、パテを塗っている場所が見て分かりますね。
この上に塗料を塗れば、良い仕上がりになるのかなと思います。
パテの匂いについては、原液ほどの強い匂いはなく、ほぼ無臭(気になるレベルの匂いではない)に近いです。
試作前と試作後の比較写真を載せておきます。
まとめ
造形物の底面にパテ塗りしてヤスリがけを行うと、積層の隙間にパテが埋まりツルツルした手触りに仕上がることが分かりました。ただし、単にパテ塗りとヤスリがけしただけでは見栄えが改善された訳ではないため、この上から塗料を塗れば積層痕が見えなくなり良い仕上がりになるのかなと感じました。
以上、参考になれば幸いです。
他にも試作検証の記事を書いていますので、ぜひご参考にしてみて下さい。
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